実際の経済事件がゲームに登場!遊びながら経済を学べる新感覚ボードゲーム「マネーモンスター」誕生秘話

20211224_01.jpg
遊ぶように経済を学ぶことができたら──。そんな思いから誕生した、経済や株式投資を勉強できるノンフィクションボードゲーム「マネーモンスター」。探究型学習の通信教育、教材開発、教室運営を行う「tanQ(タンキュー)株式会社」とテレビ東京が共同開発しました。

20211224_02.png
プレイヤーはニャホンカブ (日本株)、シンコッコカブ(新興国株)、コクサイ(国債)、フドウラゴン(不動産)と4つのマネーモンスター=マネモンから1つを選んで操作。サイコロを振って駒を進め、最初にゴールにたどり着いたプレイヤーがお宝(キャピタルゲインカード)をゲットできます。
コクサイ(国債)は不景気に強く、シンコッコカブ(新興国株)はハイリスク・ハイリターン...など、資産価値の増減に実際の仕組みが採用されおり、サイコロの出目によってマネモンの進み方も変化。さらに、資産価値が増えるとレベルアップ! レバレッジがかかりさらに大きな値動きを起こすので、景気の動向をうまく見定めないとゴールにたどり着けません。

資産を増やしながら、わかりにくい経済ニュースの内容や経済用語を学べるこのゲーム。
カードに入ったQRコードをスマートフォンでスキャンすると、動画でテレビ東京経済キャスターたちがゲームのニュースを解説。実際の経済事件も登場し、パンデミック(世界的大流行)など、最新の情報にも対応していく予定で、まさに「遊べる教科書」となっています。

監修はテレビ東京の経済報道・ゲーム・エンタメチームが担当。果たして、完成までにどんな苦労や発見があったのでしょうか。「テレ東コンシェルジュ」では、「tanQ株式会社」代表取締役・塩屋純一さん、ゲームを企画した工藤里紗さん(テレビ東京)、監修の豊島晋作さん(テレビ東京)、板川侑右さん(テレビ東京)に話を伺いました。

20211224_01.jpg ▲左から板川さん、工藤さん、塩屋さん、豊島さん

■経済のゲームは、これからの時代に絶対必要な分野だと思っていた(塩屋さん)

──11月に発売された「マネーモンスター」は、ネット通販サイトなどでもすでに高い評価を得ています。今回の異業種コラボレーションはどのような経緯で生まれたのでしょう。

工藤「少し前、テレビ東京に『コンテンツ統括局』という部署ができ、テレビ番組発ではない新規事業の企画募集がありました。何か斬新な案はないものかと悩んでいたとき、当時8歳の息子がお金について学ぶ本を読んでいて"子どもが経済や投資について楽しく学習できるボードゲームがあればいいかも"と今回の企画を思いついたのです。すぐに、以前から知っていた『tanQ』さんにお声をかけさせていただきました。ベンチャーですし、スピード感があるのではないかと」

20211224_03.png
塩屋「すぐに意気投合しましたよね。2年ほど前の話になります」

工藤「ただ、やはりテレビ東京の看板を背負って発売するので、経済に対する設定が"雰囲気"では良くないだろうと。私だけではわからないことも多いため、局内でゲームに詳しい板川さん、経済に詳しい豊島さんに参加してもらいました。そのほかいろいろな部署が関わり、社内横断のプロジェクトとして進行しました」

塩屋「私たちは、これまでいくつかのゲームを制作しましたが、経済に関するものは初めてでした。これからの時代に絶対必要な分野ですし、いつかはやってみたいという思いがありました。それがテレビ東京さんの力を借りてできるなら、こんなに素晴らしいことはないと、今プロジェクトには全社を挙げて取り組みました」

■経済を正しく理解してもらい、なおかつゲームとして面白く...バランスを取るのが難しかった(豊島さん)

──商品化にいたるまで、どんなご苦労がありましたか。

塩屋「本当は2021年の頭にリリースしたかったのですが、ゲームというものは何度もプレイしなければ矛盾点などの穴が見つかりません。そうしたバグを発見する作業に加え、そもそものルールの組み立てがなかなか進まず、予定より半年くらい遅れてしまいました」

20211224_04.png
豊島「ボール紙で作ったパイロット版を、我々がプレイしたのが今夏でしたね」

板川「僕は経済のことはよくわからないので、ゲームのルールをどれだけ面白くできるかに注力しました。そこを追求すると、今度は『これ、経済に関係ないな』と本来のテーマから外れる瞬間が何度もあった。ゲーム性とリアル性の両立は本当に難しいですね」

塩屋「でも、板川さんの指摘の数々にはうならされました!」

板川「ボードゲームはたくさんやるので、ルールを聞くと、その時点でいくつかの勝ちパターンがわかってしまうんですよ。でも僕の場合、穴は見つけるけど埋める方法がわからない。きっと、修整する側は大変でしたよね」

豊島「子どもに経済を正しく理解してもらう一方で、楽しくなければいけない。2つのバランスをどう取るかは大変な作業でした。"正しさ担当"の僕は、株と不動産は現実的にどんな動きをするかなど、ルールの基本線に織り込んでいく作業を受け持ちましたが、そちらに偏りすぎると内容が堅苦しくなってしまいます。
"株は景気がいいと上がり、不景気だと下がるんだよ"というロジックをかみ砕いてプレイヤーに伝えるのと同時に、極端で刺激のあるイベントがないと面白みがない。そこで『バブル崩壊』や『定額給付金』など、実際に起きている経済事件を盛り込み、逆転の要素なども取り入れました。時間はかかりましたが、ブラッシュアップを重ねた結果、飛躍的に面白さが増したと思っています」

──パイロット版は「タンキュークエスト」の会員の方々にお試しいただいたそうですが、反響は?

塩屋「当時はルールが及ばす、再度見直しが必要でしたが、デザインに関してはとても良い評価をいただきました。何よりも経済とゲームという掛け算に"待ってました!"という声が多数ありました。"ぜひ、これを使って家族で経済を楽しく勉強したい"と。
また発売後は、購入していただいた学童保育施設の経営者の方から"子どもたちが延々とこのゲームをしている"という嬉しい話を聞きました。『マネーモンスター』にハマる子どもたちが、ゆくゆくは経済の世界で活躍していく......思わずそんな想像が膨らみます」

──「マネーモンスター」というタイトルはどのように決めたのでしょう。

塩屋「紆余曲折ありましたよね」

豊島「そうですね。『アセットモンスター』『資産モンスター』『株モンスター』など、いろいろな案の中から出てきた『マネーモンスター』というストレートな言葉が、みんなストンと腑に落ちまして。"お金にちゃんと向き合おう"というスタンスがタイトルで表せるので、この名前に決まりました」

工藤「わかりやすいですよね。今後もさまざまな手法を使って知名度を高めていきたいです。まずは知ってもらうことが大切ですから」

■「テレ東って面白いことばかり考えている会社だな」と世間に思ってもらいたい(板川さん)

──QRコードを読み込むと、テレビ東京の経済キャスター陣が動画に出てきて、ゲーム内で登場したニュースを解説してくれる...そんな設定もこのゲームの特徴です。動画コンテンツはどのように制作しましたか。

20211224_05.png
豊島「私が原稿とプリセット分の映像をつくり、それを工藤さんがいる制作局にお願いして、子どもを引きつけるようなテロップをつけてもらいました。"番組のPRにも繋がる"と人気キャスターを抱える各番組にも理解してもらい、動画の撮影は1キャスターにつき30分ほど要しました」

工藤「局アナがマネーモンスターのキャラの声をあてているので、例えば大江麻理子キャスターと田中瞳アナウンサーが会話するシーンもあり、私たちから見ても新鮮でしたね」

──アナウンサーが声をあてるのは、局としての強みですよね。

工藤「驚いたのは、片渕茜アナウンサーがプロレベルでものすごく上手だったということ。そんな発見もありました。ナレーション入れの前、"このキャラにはどういう背景があるのか"と予想外の質問をもらいまして...(笑)。とにかくプロ意識がすごい!」

板川「あれは声優として食べていけるレベルですよね(笑)」

──今後、「マネーモンスター」にどのような広がりを持たせたいですか。

塩屋「まだまだポテンシャルはあると思います。キャラクターデザインにも力を入れているので、ゆくゆくはアニメ化の話などが出てくれば嬉しいですね」

工藤「ゲーム内では、資産価値が増えるとレベルアップしてキャラが進化します。この辺りもまだまだ深掘りできそうです」

塩屋「そうですね。それに、キャラは現在『日本株』や『不動産』などをベースにした4種だけですが、例えば『米国株』や『暗号通貨』など、これからの経済状況の変化に合わせて増やしていくのもありかと。移り変わる経済のスピードに合わせて、キャラもどんどんアップデートさせていければといいな、と思います」

工藤「『Newsモーニングサテライト』や『ワールドビジネスサテライト(WBS)』など、テレビ東京の経済番組は、圧倒的に中高年の視聴者が多い。ですから、このゲームが"経済や未来について考えるのって楽しいね"と次世代に考えてもらうためのきっかけになってほしいです」

豊島「"ゲームで出てきたキャスターがテレビに出ているからちょっと見てみよう"という入り方もいいですよね。我々報道畑の人間は、これまで正確な情報を形にすることだけを考えて動いていましたが、今回『経済で遊ぶ』という新しいフィールドについて教わりました。
『tanQ』さんは、子どもたちを楽しませる方法を熟知しているので、うちの局の他のコンテンツとも親和性があるかもしれない。選挙ボードゲーム、なんていうのも面白いかも」

塩屋「政治ジャンル、いいですね。どんなにお堅いテーマでも、遊べると身近になる」

板川「僕はゲームやアニメ、漫画の話をするのが好きなので、今回のようなプロジェクトが継続できるようにプランを出し続けたい。難しいビジネスの話は工藤さんのような大人に任せて(笑)、アイデア出しに徹しようかなと。"テレ東って面白いことばかり考えている会社だな"と世間に思ってもらえればそれだけで満足です」

20211224_06.png
■部署を越えてアイデアを出し合えたのは財産。今後のヒントにもなった(工藤さん)

──今回の挑戦によって、局としても新しい気づきがあったことが伝わってきます。

工藤「部署を越えて、みんながフラットにわいわいとアイデアを出し合えたのは財産です。全員がそれぞれをリスペクトし、それぞれの強みを生かして新しいものを生み出していく過程は純粋に楽しかった。今後の新規事業を進める方法のヒントにもなりました」

──経済畑の豊島さん、エンタメ畑の板川さんも、異なる立場で参加したことで気づきがあったのでは?

豊島「社内にとんでもなくユニークな人がいるんだな、と。『これどっちが面白いと思う?』と聞いたらすぐに教えてくれる」

板川「僕にとって豊島さんは、わからないことを聞いたらなんでも教えてくれるお兄さん。"お金がないならもっと印刷すればいいじゃないですか"というおバカな質問にも丁寧に答えてくれる(笑)。とても勉強になりました!」

【テレビ東京だからできること】
「ビジネスにおいては、スモールスタートできるのが特徴。まずはやってみよう!という勢い、失敗してももう一回チャレンジできるという点もテレビ東京らしさかなと感じています。人数が少ないのですぐにコミュニケーションが取れますし、部署をまたいでいろんな展開ができるという点においても、テレビ東京ならではの強みだと思っています」(テレビ東京制作局クリエイティブビジネスチーム/プロデューサー・工藤里紗さん)

「世の中をコンテンツ化するのが僕たち報道局の役目ですが、音声と映像を使って何かをつくる力はとても高いテレビ局だと思います。また今回のプロジェクトに関わることで、一見難しい内容を子どもたちにわかりやすく伝えられることもわかった。報道とエンタメを上手に融合できるのはテレビ東京ならではの強みだと思います」(テレビ東京報道局・豊島晋作さん)

「『よくわからないけど、お前が言ってるなら間違いないだろう』と、わりと認めてもらえるところがいい。お笑いやゲームなど、好きなことを存分に追求して制作ができるおおらかさがあります。得意分野を生かしてお金を稼いでいく先輩たちの背中を見て育ったし、自分も後輩たちにそうした姿を見せていきたいです」(テレビ東京ビジネス開発局コミュニティ事業部・板川侑右さん)

【工藤里紗(くどう・りさ)プロフィール】
テレビ東京制作局クリエイティブビジネス制作チーム/プロデューサー。慶應義塾大学環境情報学部卒。2003年テレビ東京に入社後、『生理CAMP』『極嬢ヂカラ』『アラサーちゃん 無修正』『シナぷしゅ』『昼めし旅』など幅広いジャンルのヒット番組を多数手がける。

【豊島晋作(とよしま・しんさく)プロフィール】
テレビ東京報道局所属。2005年3月東京大学大学院法学政治学研究科修了。同年4月テレビ東京入社。2011年から「WBS」のディレクター、同年10月から「WBS」のマーケットキャスターを担当し、2016年、テレビ東京ロンドン支局長に。2019年7月、本社に帰任し、Webサイト「テレ東NEWS」を担当。2021年3月より、『Newsモーニングサテライト』で解説キャスターとして出演している。

【板川侑右(いたがわ・ゆうすけ)プロフィール】
テレビ東京ビジネス開発局コミュニティ事業部所属。2008年テレビ東京入社。制作局で『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ』などのADを経て『ピラメキーノ』でディレクターデビュー。『ゴッドタン』『トーキョーライブ22時』などのディレクター業務を経て、「勇者ああああ」「マヂカルクリエイターズ」の演出・プロデューサーを務める。

【商品概要】
商品名:キミも投資家!資産を増やせ!マネーモンスター
価格:2,680円(税込)
カテゴリー:ボードゲーム
プレイヤー人数:2~4人 

【主な販路】 
テレ東本舗。WEB
タンキュ―クエスト(tanQ株式会社)
Amazon
楽天

詳細はこちら

マネーモンスター 遊び方解説動画(カンタンルール)

テレビ東京が提供する各種プロモーションサービスのご利用に関するお問い合わせ・ご相談はこちら